今日は県民会館で年末恒例の例会を行いました。予告したとおり、当会副理事長の増田氏による「緑資源基幹林道・有峰区間の問題と現状」と題した講演、次いで富山県爬虫両生類研究会の草間氏と澤田氏による「有峰湖周辺における希少種ハクバサンショウウオの生息状況について」と題した講演が行われました。20名の参加があり、活発な質疑応答が行われました。
講演の様子 |
12月3日に県知事宛に有峰林道事業に関する要望書を提出しました。これに関してはテレビ2局(北日本放送、チューリップテレビ)、新聞数社(確認できたものは読売新聞、北日本新聞、富山新聞)が報道しました。
この問題は富山県が有峰県立自然公園内を走る有峰林道の東岸線の舗装工事を計画しているのですが(現在は未舗装路、一般車両通行禁止)、近年の調査で東岸線沿いはハクバサンショウウオ(環境省レッドリスト絶滅危惧ⅠB類、富山県絶滅危惧Ⅰ類および富山県希少野生動植物保護条例に指定されている5種のうちの1種)の一大生息地であることが分かり、舗装工事がハクバサンショウウオの生育に壊滅的な影響を与えると危惧されることから事業の中止を要望したものです。
秋の自然観察会を行いました。黒部市と魚津市の境界にある布施川の上流、布施川ダムから更に奥に行ったところにある鼻の滝までの短い区間(片道1.7km)ですが、参加者(8人)は思い思いに散策しました。道沿いにはサワアザミが群生していましたが、花はほぼ終わりかけで、残り少ない花には昆虫が花粉を求めていました。対岸の斜面の木々は紅葉し、所々にあるスギやウラジロガシの緑と良いコントラストをだしていました。鼻の滝では「鼻水」を豪快に流している様子が見れました。
布施川ダムを出発、鼻の滝まで1.7km |
道は舗装され、広いので歩きやすい。 |
サワアザミ |
サワアザミ |
手前の左右の常緑樹はウラジロガシ |
下に布施川 |
山の宝石、ノブドウの実 |
鼻の滝、周りにも同じような伏流水の噴出がいくつも見られる |
鼻の滝、鼻水を豪快に出しています。 |
雨が降ってきてしまいました。 |