2022年7月16日土曜日

モニタリング1000里地調査(呉羽丘陵)2022年7月

  月例の呉羽丘陵モニ1000調査を行いました。梅雨は明けましたが、夕方になると雷雨になる時期です。午前中はよく晴れ、メンバー5人でいつものルートを回り開花・結実している植物の観察をしました。今の時期は開花種数が比較的少なくなる時期です。ニイニイゼミの抜け殻がたくさん見られ、よく鳴いていました。アブラゼミはまだのようです。今日はハグロトンボが沢山飛んでいました。上を見るとネムノキやリョウブが開花し、林床ではカラタチバナやヤブコウジの開花も始まりました。

呉羽丘陵の様子

ニイニイゼミの抜け殻

スカシダワラ(クスサンの繭)

ハグロトンボのメス

ヤマノイモ

リョウブ

ヨメナ

オニドコロの果実

ネムノキの落花

エビヅル

サワオトギリ

ヒメヒオウギズイセン(外来種)

メヤブマオ

ママコノシリヌグイ

ツユクサ


2022年7月9日土曜日

県立大の学生と外来植物除去+自然観察研修会を行いました(協働事業)。

  今日は富山県立大学工学部の2年生(トピックゼミ)13人、教員2名が参加して、美女平遊歩道で外来植物除去作業を行いました。タテヤマスギとブナの針広混交林を散策しながら、遊歩道上に生えているオオバコを除去しました。2019年にも同様の協働作業を行いましたので、同じルート上で作業することで、オオバコ除去本数を3年前と比較します。また、美女平ではマイマイガ幼虫による食害がいたるところで見られ、特に多くのブナが枯れたように葉がなくなっていました。残念ながら花はあまり見られず、ツルアリドオシ、ツルアジサイぐらいしか確認できなかった。

 午後からは弥陀ヶ原でも外来植物除去作業を行う予定でしたが、美女平での作業に時間を取られてしまったので、バスで移動後、弥陀ヶ原では外来植物種の分布状況を確認したあと、弥陀ヶ原の地形や高山植物の観察を行いました。ナナカマド、ミネカエデ、ベニバナイチゴ、タテヤマリンドウ、チングルマ、イワカガミ、ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)、イワイチョウ、トガクシコゴメグサ、テガタチドリ、ノビネチドリ、アカモノ、タテヤマウツボグサなどの開花が見られました。

アルペンルート桂台料金所にあるタイヤの土を落とすための散水装置
(低地の植物のタネを高山帯に持ち込まないため)

バスで移動した学生たちの靴についた土を落とす

美女平にて

美女平にて

美女平にて(2019年にオオバコを除去したところ)。
オオバコの他、キツネノボタンが目立つ。

2019年の上と同じ場所(オオバコを除去した)

マイマイガ幼虫

クスサン幼虫

弥陀ヶ原

ナナカマド

オオシラビソ

ベニバナイチゴ

ミネカエデ

イワイチョウ

チングルマ

弥陀ヶ原にて

弥陀ヶ原にて

弥陀ヶ原にて

弥陀ヶ原にて(池塘のそばにはモウセンゴケが生育)

弥陀ヶ原にて

弥陀ヶ原にて(左側はラムサール条約登録地)

アカモノ

ゼンテイカ

テガタチドリ

タテヤマウツボグサ

トガクシコゴメグサ