2022年7月9日土曜日

県立大の学生と外来植物除去+自然観察研修会を行いました(協働事業)。

  今日は富山県立大学工学部の2年生(トピックゼミ)13人、教員2名が参加して、美女平遊歩道で外来植物除去作業を行いました。タテヤマスギとブナの針広混交林を散策しながら、遊歩道上に生えているオオバコを除去しました。2019年にも同様の協働作業を行いましたので、同じルート上で作業することで、オオバコ除去本数を3年前と比較します。また、美女平ではマイマイガ幼虫による食害がいたるところで見られ、特に多くのブナが枯れたように葉がなくなっていました。残念ながら花はあまり見られず、ツルアリドオシ、ツルアジサイぐらいしか確認できなかった。

 午後からは弥陀ヶ原でも外来植物除去作業を行う予定でしたが、美女平での作業に時間を取られてしまったので、バスで移動後、弥陀ヶ原では外来植物種の分布状況を確認したあと、弥陀ヶ原の地形や高山植物の観察を行いました。ナナカマド、ミネカエデ、ベニバナイチゴ、タテヤマリンドウ、チングルマ、イワカガミ、ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)、イワイチョウ、トガクシコゴメグサ、テガタチドリ、ノビネチドリ、アカモノ、タテヤマウツボグサなどの開花が見られました。

アルペンルート桂台料金所にあるタイヤの土を落とすための散水装置
(低地の植物のタネを高山帯に持ち込まないため)

バスで移動した学生たちの靴についた土を落とす

美女平にて

美女平にて

美女平にて(2019年にオオバコを除去したところ)。
オオバコの他、キツネノボタンが目立つ。

2019年の上と同じ場所(オオバコを除去した)

マイマイガ幼虫

クスサン幼虫

弥陀ヶ原

ナナカマド

オオシラビソ

ベニバナイチゴ

ミネカエデ

イワイチョウ

チングルマ

弥陀ヶ原にて

弥陀ヶ原にて

弥陀ヶ原にて

弥陀ヶ原にて(池塘のそばにはモウセンゴケが生育)

弥陀ヶ原にて

弥陀ヶ原にて(左側はラムサール条約登録地)

アカモノ

ゼンテイカ

テガタチドリ

タテヤマウツボグサ

トガクシコゴメグサ